「ねえ、あれやってみたい!」
子どものその一言、毎日何度聞くだろうと思うことがあります。
公園で見知らぬ遊具に突進しようとしたり、スーパーで試食コーナーに吸い込まれていったり。
そのたびに「いいよ」と言うべきか、「ちょっと待って」と止めるべきか、瞬時に判断を迫られます。
全部叶えてあげたい気持ちはある。
でも安全のことも、時間のことも、体力のことも頭をよぎる。
この葛藤、きっと多くのパパ・ママに覚えがあるのではないでしょうか。
子どもの”やりたい”を尊重することの意味
子どもが「やってみたい」と思う気持ちは、好奇心や探究心の芽生えです。
その芽を大切にすることで、自分で考えて行動する力、つまり自主性や判断力が少しずつ育っていきます。
また、「やりたいことを言える環境」があるというのは、親子の信頼関係にも深く関わっています。
「お母さんに言ったら聞いてもらえる」という安心感が、子どもの自己肯定感を育てる土台になります。
やりたいことを否定され続けた子どもは、いつしか「どうせ言っても無駄」と思うようになってしまうこともあります。
気持ちをまず受け止めてあげることが、何より大切なのかもしれません。
でも、叶えすぎると危険なケースも
とはいえ、すべての「やりたい!」に「いいよ!」と言えるわけではありませんよね。
道路に飛び出そうとする、高い場所から飛び降りようとする、明らかに危険な遊び方をしようとする。
そんな場面では、迷わずストップをかけることが親の大切な役割です。
また、子どもの要求をすべて叶えようとすることで、親自身が精神的・体力的に追い詰められてしまうケースもあります。
親が消耗してしまっては、子どもにとっても良い環境とは言えません。
「自由」と「安全」のバランスを取ることが、長い目で見たときに子どものためになります。
叶え方には3つの段階がある
子どもの「やりたい!」への対応は、大きく3つに分けて考えると整理しやすくなります。
- 見守る:少しリスクはあるけれど自分でやってみることに意味がある場面。
- サポートする:一人では難しいけれど手を添えれば安全にできる場面。
- ストップする:明らかに危険で学びよりリスクが大きい場面。
ストップするときは、しっかりと「ダメ」を伝えます。
ただし、「なぜダメなのか」を子どもにわかる言葉で説明することが大切です。
「やりたい気持ち」か「衝動」か
親として判断に迷う場面も多いですよね。
そんな時に意識してみてほしいのが、それが「本当にやってみたい気持ち」なのか、「ただその瞬間の衝動」なのかを見極めることです。
危険度・学びの価値・心の成長、この3つを天秤にかけながら、「今この子にとって必要な経験かどうか」を考えてみてください。
完璧に判断できなくていいのです。
迷いながら向き合うこと自体が、子どもへの誠実さだと思います。
成功も失敗も、全部が宝物
「やってみたい」と言える子どもと、「聞いてあげたい」と思える親。
その関係が積み重なっていくことで、親子の信頼はゆっくりと深まっていきます。
今日の「いいよ」も、今日の「ちょっと待って」も、どちらも愛情です。
迷いながらでも、一緒に進んでいきましょう。



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